19/20EPL第5節アーセナル対ワトフォード (A)

史上最悪と言ってもよいようなプレイだった。そんなアウェイ戦をレビュー

フォーメーション

ラカゼットがOUT。足首が痛いらしい。ノースロンドンでも途中で自分から交代を要求するなど、あのファイターらしからぬことだったので、ちょっと心配だったりする。

そんな中今回のスタメンは以下。

レノ

ナイルズ パパ ルイス コラシナツ

ゲンドゥージ ジャカ セバージョス

エジル

ペペ オーバ

ネルソンを入れた4231で来る可能性が高いと思われたが、4312をチョイスした。

基本的にエメリはオーバの1トップをよいと思っていないのだろうか。もしくはエジルとセバージョスの同時期用を試してみたいが、2ボランチの一人をセバージョスにするのは厳しいという判断だったのかもしれない。

相手のワトフォードは433。守備の際には4411っぽい。ディーニーは怪我で離脱中。注目選手はで左WGのデウロフェウとアンカーのドゥクレか。

試合前にはエジルがドゥクレにマンマーク気味に着かれて、全く前に進めないって感じの絵が見えたりした。初スタメンで大丈夫だろうか。

試合

前半

アーセナルがボールを持つ場面では、相手は4411で構える。例えばゲンドゥージが中央に向かって得意のドリブルをした場面でもうまく前に進めない。幅を取る選手がいないからだと思う。ただエジルとセバージョスが絡んだときは何かが起きそう。

守備面は課題が三つ。一つ目はセバージョスの守備。奪いに行こうとする気持ちは素晴らしいが、躱されて展開される場面があった。周りのサポートがないせいかもしれない。二つ目はアンカーのところ。ジャカは思いっきりボールに近いほうのマーカーを見ようとするため、ジャカがいなくなった場所のスペースをうまく使われるパターンがよくあった。三つめはハイプレスでボールを奪えなかったときの対応。インサイドハーフのどちらかがプレスにいくが奪いきれずに、ボールを運ばれる場面があった。

10分ぐらいまでは相手ペース。

決定機に近い場面が一回。流れの中で左サイドにポジションを変えていたゲンドゥージが、高い位置でプレスをかけるが、奪いきれずにサイドチェンジされる。すると、全体的なスライドも遅く2対1の場面でファイナルサードまで運ばれる。さらにナイルズがデウロフェウに抜かれ、クロスを上げられると、ペナルティアークからシュートを打たれる。シュートをふかしたため入らなかったが、危険なシーンだった。

この場面のようにアーセナルから見て左でボールを持って右に展開してくる場面が目立った。セバージョス、コラシナツの守備の問題か、もともと持っている相手の形なのかは不明。

21分に得点。ハーフライン付近でセバージョスのプレスでボールを奪う。さらにコラシナツがドリブルで運ぶ。中にいるオーバにパスを出すと、反転からのシュートでゴールを決める。ぶっちゃけ鬼!

得点を決めて雰囲気がよくなったのか、ここからはアーセナルペースだった。守備でも433でバランスよく構え、相手のボールが外に出たところで寄せて奪うシーンがあった。ルイスがタックルでボールを奪うシーンも多かったと思う。

追加点は32分。ビルドアップからコラシナツにボールが渡る。一時的にポジションを入れ替えていたオーバとセバージョス。セバージョスが良いフリーランを見せて敵を引き付けると、オーバ、ジャカとボールが渡り、CM横で構えるエジルへボールが出る。絶妙なタイミングでナイルズも走り出し、素晴らしいスルーパスが出ると、最後はクロスをオーバが押し込むだけだった。

こんな風にセバージョスがボールに絡みながら最後にジャカ、ゲンドゥージ経由でエジルという場面がよく見られた。課題を上げるとすると、セバージョスとエジルがどちらも右サイドに来てしまった場合に、パス回しからスペースを作ってジャカに渡しても何もできない場面があった。二人ともポジションを崩すタイプだから仕方ない面もあるのか…。やっぱり4231で見たい気持ちになった。

その後GKからゲンドゥージがペナルティアーク付近でボールを奪われる。が、何とかレノがセーブ。

追加点で安心してしまったのか、何となくアーセナルのパフォーマンスが悪くなる。いくつかチャンスは作られるものの何とか防いで後半に。

後半

選手交代はなしでスタート。

GKからの流れでゲンドゥージが中にパスするが取られてしまう。何とかルイスが止める。再度GKのシーンでエジルも下がってボールを受けようとするがナイルズのパスミス。シュートまでいかれるが枠外。

これ以外にもナイルズの方向からシュートまで運ばれるシーンが二つほどあった。後半は急にシュートまで運ばれるシーンが増えてしまっている。

そのまま53分に失点。ゴールキックからパパがゲンドゥージにパスしようとしたところをカットされて、そのままシュートでゴール。

いくつかアーセナルが攻めるシーンもある。しかし、前半のような遅攻からセバージョスとエジルが絡むようなシーンは作れない。パパやナイルズがビルドアップを怖がり過ぎなのかもしれない。蹴ってしまうシーンでもそこでしっかりとプレスにいってボールを奪い切れればよいが、そうではないので、困ったものだ。

60分。セバージョスに代えてウィロック。少しでも前にボールを運べる選手のほうが良いと思ったのだろうか。もちろん守備面での改善もあるだろう。

相手のビルドアップに対しては前の3人はうまくプレスをかけられない。ちょっと疲れているのか…。結果としてディフェンシブサードまで運ばれて、何度もよいチャンスを作られた。

さらに66分にゲンドゥージに代えてトレイラ、71分にエジルに代えてネルソンを投入。4231に変更する。

すると早速高い位置からのプレスがはまって、ナイルズがインターセプト。最後はネルソンがシュートを放つがキーパー正面。

4231になってからのほうがプレスが引っかかりやすくなった。前進もできる。相手も疲れてきているため、一点取りたい場面だった。

ただやっぱりそううまくいかずに、カウンターから失点。フリーキックからペペに渡ったボール。ペペが独力で相手を抜くと、最後はトレイラがボレーシュート。これが弾かれると、そのままカウンター。ただでさえ人数が少ないのにナイルズとジャカが二人で一人の選手にプレスにいってしまい、ペナルティ付近で2対2を作られる。最後は内にカットインしたところでルイスが相手を倒してPKを献上。これを決められて2-2。

ここからは押せ押せムードのワトフォード。アーセナルは全員戻って守備をする。が、明確な狙いがないため、逆にひどくなっているように感じる。セカンドボールも拾えずにシュートを打たれるアーセナル。最大のピンチは相手シュートをジャカが防いだこぼれ球がデウロフェウに繋がった場面。ラッキーなことにシュートは枠外だった。

さすがに疲れつつあるワトフォード相手にチャンスもあるが、ナイルズやウィロックのボールロストもあり、うまくいかないアーセナル。

最後のピンチはネルソンがドゥクレにボールを取られて運ばれた場面。ワンツーからフリーでシュートを打たれたがキーパー正面だった。

困ったものだ

色々言いたいことはある気がするが、とりあえずポジティブなことから…。

エジルが初先発でよいパフォーマンス

もちろんアシストの場面が素晴らしかったし、それ以外でもよいプレイを見せていた。珍しくエメリとの間での意思疎通がうまくいっていたのか、自分の役割を理解して攻撃時も守備時も正しいポジショニングをしていた。

特にセバージョスとの絡みが入ると、一気にチャンスが増える。

問題点は2つ。上でも書いたが、二人が絡んで作った開けたスペースを有効活用する人が欲しい。二人だけが流動的に動いて、周りが絡めなかったらもったいないように思う。まあ、4231でプレイしていたら、また違った色が出せるかもしれないが。

次にセバージョスもエジルも遅攻を得意とするプレイヤーで、あんまり速攻は得意じゃないように思う。特にカウンターの場面でエジルが下がって受けた場合に、そのスペースに走り込むようなプレイをセバージョスにはしてほしいが、あんまりしないよね。ウィロックのほうがよいのかも…。

エメリOUT?

さて悪い話をしよう。

この試合の結果を受けてエメリ解任説が急激に増えてきた。正直言って急に増えすぎていて、お前らさっきまで称賛していたじゃん感があるのだが、なぜここまでみんなが怒っているのかを考えてみよう

ぶっちゃけ余裕で勝利だよと思っていたから

前回の記事にも書いている。この試合はぶっちゃけ勝つだろうと思っていた。サッカーって何が起こるか分からないとは思っているし、アウェイでワトフォード戦がそんな簡単じゃないこともわかっている。が、それでも最下位のチームに普通に戦って勝てないとは思えない。

絶好調のオーバを含め、それだけの戦力はいると思っている。

ところが蓋を開けてみると、何故か4312でスタートし、案の上サイドから攻撃されまくる状態だった。ラカゼットがいなくても普通に4231でプレイすれば、勝てていたんじゃないかと思ってしまう。

そもそもエメリの采配は不可解な部分が多い。トレイラを異常に使わない。エジルの序列もよくわからない。ムスタフィを信頼しているかと思えば、今年は放出しようとしている。おそらくコシェルニーやラムジーの退団もよくわからない部分だろう。もうちょっと説明してくれてもよいんじゃない?

エメリの戦術が動いていないように見える

ヴェンゲルからエメリに変わった際、多くの人たちは前線のプレッシングと守備の改善を求めていた。さらにエメリはゴールキックを後ろからつなぐと宣言した。

そして1年たった。この3つの内、1つもできているものがない。

現在トレイラをアンカーの位置で使うべきだという人が多くみられる。が、実際はそれに本当に怒っているわけでも、本当にそれが良いと思っているわけでもないのだろう。問題点は組織的な守備が構築できていないことだ。

特にジャカのワンアンカーのときはその傾向が強くみられる。インサイドハーフが高い位置でプレスをかけても、後ろのプレイヤーは押し上げるわけでもないのでジャカが中盤の相当広い位置をケアする必要がある。明らかにジャカはそのようなプレイが得意ではないのに…である。

またディフェンシブサードに入っても、何故かエメリの守備陣は相手にプレスにいかない。言ってしまうとディフェンダーはゴール前に立っているだけである。

ゴールキックのことは語るまでもないだろう。

とは言っても…

さて、上記が解任派が思っていることだろう。個人的にはまだ解任は早いかなと思う。

ベジェリンやティアニーが入ってきたら全然違うものになるだろうし、ペペやセバージョスも100%の状態ではないだろう。

とはいっても、もしかしたらエメリは組織的な守備が作れるコーチではないのかもなと心配にはなっている。問題点が誰にあるのかはよくわからないが。

選手採点

一応選手採点だ。

レノ 7点

2点取られているのに採点が高すぎる気がする。しかし2点ともどう考えても止めようがなかった。他の場面ではすべて止められるボールは止めた。ただビルドアップではもっとクレバーにプレイできないものかと思う。

パパ 5点

ビルドアップの場面でのパスミスは高くついた。全体的なプレイももしかするとそんなによくなかったかも。チェンバースが相棒のときのほうがソリッドだった気がする。

ルイス 5.5点

全体的にはたぶん良いプレイだった。が、あのPKは論外だった。

ナイルズ 5.5点

もっと低くてもよいかもしれないが、直接的に失点に絡んだわけではないので…。ただ2点目は彼のミスに近かったし、右サイドからシュートを打たれ過ぎだろう。もうちょっとどうにかならないものかね。アシストの場面では良い動き出しだった。

コラシナツ 6点

採点が難しい。そもそも彼がビルドアップに参加しないため、ナイルズやパパの負担が増えていると思う。守備面でも左サイドから攻められるシーンもそれなりにあった。攻撃でも、まああまり存在感はなかった。一応オーバのアシストは彼か…。

ジャカ 6.5点

これまた採点が難しい。攻撃面で左足を披露する機会は少なかった。このシステムが悪いのか、それとも彼が合っていないのか、彼がポジションを外した際にそのスペースを使われる場面が多かった。

ゲンドゥージ 6点

どうだったかと言われるとよくわからない。何回か低い位置でミスを犯した。失点しなかったのは運がよかったからだろう。

セバージョス 7点

採点が難しい。ディフェンシブサードでセバージョスの守備のやり方でCMをするのは無理だと思う。アーセナル全体の守備の方法を変更するのか、セバージョス自身の方法を変更するのかはどっちがよいか分からない。ただ攻撃面では良いシーンが多かった。

なお1点目は彼のプレスからのボール奪取からのカウンターだった。また2点目も彼のフリーランニングが得点のきっかけだった。

エジル 7点

彼に割り当てられた役割を彼なりにこなした。相変わらずオフザボールの動きは一級品だった。さらに魔法とは言わないまでも、優れたスルーパスで2点目を演出した。守備面でもそれなりに努力した。が、もうちょっと頑張ってくれればと思わないと言ったらうそになる。

オーバ 7.5点

2点決めた。特に1点目は、あのレベルのプレイができるのはPLで片手で数えるぐらいだろう。地味だが珍しくプレスバックも時々行った。

ペペ 6.5点

まだ真価を発揮するには時間がかかるかもしれない。何度か良いドリブルから良いチャンスを作った。不運なのはこの試合で一番のドリブルが失点シーンの起点となってしまった。

ウィロック 6点

若手には厳しい状況で投入された。まずいロストがあったため6点。

トレイラ 6.5点

よく走っていた。目立たないがよいプレイもあったが、こんなめちゃくちゃな試合では、評価に値するほどではない。

ネルソン 6点

彼が入って4231になり、少しはマシになった。最高のチャンスではキーパーの正面にボールを蹴ってしまった。何度かボールロストした。

次節への展望

途中のEL

この試合の後ELでフランフルトと対決。結果は3-0で勝利だった。

正直に言うと、あんまりちゃんと見ていなかったが、433でプレイした。相変わらずシュートを打たれていた。そしてゴールキックはある程度ロングボールを使っていた。

ブカヨサカが1ゴール2アシスト。プレシーズンでもよかったし期待できそう。ウィロックも先発でよいパフォーマンスだった。

マルティネスがGKをしたが、セービングもよかったし、足元もうまかったので、正GK交代もありうるか?

チェンバースが右SBをやってた。ナイルズは守備やりたくないとか言っているし、チェンバースでよいんじゃない?

次節の相手

という中で相手はアストンビラ。ホームで対戦。

昇格組のアストンビラは現在17位。名門ではあるけれど、しばらく低迷期にあるクラブ。まあ、流石に勝つだろう。

フォーメーション

予想してみる。

オーバ

ネルソン エジル ペペ

ジャカ ゲンドゥージ

コラシナツ ルイス パパ ナイルズ

レノ

4231だろう。ここで4312をやってきたら逆にすごい。そこまで自分の信念に忠実とは…。

この試合は必勝の試合だと思うので、確実に勝てるメンバーをセレクトしてくるだろう。そう思い、CBはベテランコンビ。CMはジャカとゲンドゥージのレギュラーコンビ。トップ下は前節の調子の良さと今までの実績からエジルを配置する。そして前線は…チョイスがこれしかない気がする。

あり得るのはエジルをセバージョスに変更するか。どこかにウィロックを入れるか。

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